車設計士を目指す大学生のブログ

自動車を中心に工学的に考察します。

トヨタ自動車高岡工場見学の巻

どうも!先日、三菱自動車工場見学に行ったばかりですが、
今回はトヨタ自動車高岡工場に行ってきました!後で、両社の違いについても書きたいと思います。

高岡工場は、愛知県豊田市本社近くにある工場の1つで、初代カローラ用の工場として創業したといいます。場所はトヨタ会館(今回の集合場所)から15分位だったと思います。


当日は、トヨタ会館より送迎バスが出ます。ちなみに、受付時間は本来バス出発の30分前ですが、バス出発のギリギリに行っても参加させてもらえます(自分がそうでした💦)



さて、三菱&トヨタ両社の工場見学に参加して感じたことですが、結論から言って、
工場の設備の新しさや工程にほとんど差はありませんでした!
そのわかり、工場見学の中身は大きく違って、
三菱 →ファミリー向け
トヨタ→法人向け
といった印象を受けました。というのも、三菱の方は各工程の説明が細かく、車好きな自分も満足な内容でした。一方、トヨタの方はミスをなくすための仕組みや、アイデアを出すと優遇される制度といった、「トヨタ式」のメソッドが盛り込まれていました。実際三菱工場見学の参加者はおそらく全員一般客だったが、トヨタはほぼ法人の団体参加だった(^^;


~工場内部違い~
・三菱工場では、組立レーンを車体が横に移動することで、作業者の移動距離を少なくしていましたが、トヨタではオーソドックスな縦移動でした。
三菱工場は2011年に作られた新しい工場だったためかも知れません。とはいえ、どちらもレーン横に部品が決められた場所に入っているカートが流れてくる所など相当に工夫されているな、という印象でした。

・三菱では、エンジン専用工場が京都にあり、愛知まで運んでいるとのことでしたが、トヨタは近くにエンジン専用工場がある。そこはさすがトヨタ
また、トヨタ工場見学では、エンジン補器類の取付工程を見学できたのだが、(三菱では見れなかった)全ての部品を取り付けないと、赤ランプで警告する「ポカヨケ」というシステムがあった!仕組みが気になったので後で質問すると、組付けで使うトルクレンチと連動して、ちゃんと締付けで使われたか判断するらしい。

トヨタ特有のものか分からないが、自動車の組立レーンは思ったよりずっと簡単に延長 短縮できるらしい。そのため、必要数を見越してフレキシブルに生産台数を変えられる。これを可能にするために、レーンの設備は地面埋込型や天井から吊る下げるものは使わず、全て可搬式になっている。

・レーン横に紐スイッチがあって、どこにいても異常や危険を知らせられる仕組みは同じだったが、トヨタでは加えて「あんどん」と呼ばれる異常が起こったレーンが一目で分かる仕組みがあった。

トヨタメソッド~
トヨタでは工場で働く人からアイデアを募集するため、アイデアを1つ出すごとに報酬が貰えるという制度がある。つまり、アイデアを考えれば考えただけ給料が付くというわけだ。統計によると、1人当り平均月96ものアイデアを提出しているそうだ!


こうした、仕組みはさすがはトヨタ
でも三菱も最新設備や工夫がすばらしい!どちらの工場見学も行ってよかったです(^^)